インストール後の設定と変更
システム文字コードを設定する
Fedora システムで使用するデフォルトの文字コードは、UTF-8 となっているためシステム文字コードを変更する場合には、/etc/sysconfig/i18n ファイルを編集します。 また、システム文字コードの変更後には、Fedora システムの再起動が必要になりますので注意して下さい。
[ Fedora 8 / Fedora 7 ]
[root@web ~]# vi /etc/sysconfig/i18n
システム文字コードを UTF-8 に設定する場合 (デフォルト) LANG="ja_JP.UTF-8" システム文字コードを EUC-JP に設定する場合 LANG="ja_JP.eucJP"
SELinux を設定する
Fedora システムが採用している SELinux を有効、または無効にする場合には /etc/selinux/config ファイルを編集します。 また、SELinux の変更後には、Fedora システムの再起動が必要になりますので注意して下さい。
[ Fedora 8 / Fedora 7 ]
[root@web ~]# vi /etc/selinux/config
# This file controls the state of SELinux on the system. # SELINUX= can take one of these three values: # enforcing - SELinux security policy is enforced. # permissive - SELinux prints warnings instead of enforcing. # disabled - SELinux is fully disabled. SELINUX=disabled [ enforcing : 有効 | disabled : 無効 ]
Fedora システムを再起動する
[root@web ~]# reboot
SELinux の設定を確認する
[root@web ~]# getenforce
Disabled [ Enforcing : 有効 | Disabled : 無効 ]
パケットフィルタリング機能を停止する
Fedora システムが採用しているパケットフィルタリング機能を停止します。 また、Fedora システムの再起動後にパケットフィルタリング機能が起動しないようにするため、自動起動の設定を変更します。
[ Fedora 8 / Fedora 7 ]
パケットフィルタリング機能を停止する
[root@web ~]# /etc/rc.d/init.d/iptables stop
iptables: Flushing firewall rules: [ OK ] iptables: Setting chains to policy ACCEPT: filter [ OK ] iptables: Unloading modules: [ OK ]
パケットフィルタリング機能の自動起動を解除する
[root@web ~]# chkconfig iptables off
[root@web ~]# chkconfig --list iptables
iptables 0:off 1:off 2:off 3:off 4:off 5:off 6:off
一般ユーザーアカウントを作成する
Fedora システム上の root ユーザーは特別なユーザー (スーパーユーザー) であり、システム上ですべての操作を行うことができます。 これに対して、一般ユーザーアカウントのデフォルト設定は、システム全体に影響を与えるようなコマンドの実行やセキュリティに関するファイルなどの閲覧はできません。 Fedora システム上での作業は必要がない限り、一般ユーザーアカウントで操作をするようにします。
[ Fedora 8 / Fedora 7 ]
(ログイン権限なし) ユーザーアカウントを作成する
[root@web ~]# useradd -s /sbin/nologin [ ユーザーアカウント名 ]
(ログイン権限あり) ユーザーアカウントを作成する
[root@web ~]# useradd [ ユーザーアカウント名 ]
ユーザーアカウントのパスワードを設定する
[root@web ~]# passwd [ ユーザーアカウント名 ]
Changing password for user [ ユーザーアカウント名 ]. 新しいUNIX パスワード:********** 新しいUNIX パスワードを再入力してください:********** passwd: all authentication tokens updated successfully.
DNS サーバーアドレスを変更する
Fedora システムのインストール時に設定した DNS サーバーアドレスを変更する場合には、/etc/resolv.conf ファイルを編集します。
[ Fedora 8 / Fedora 7 ]
[root@web ~]# vi /etc/resolv.conf
nameserver 192.168.0.201
root ユーザー宛てメールを転送する
Fedora システム上の root ユーザー宛てのメールをシステム内の一般ユーザ宛てにメール転送するようにします。 メール転送の設定を変更する場合には、/etc/aliases ファイルを編集します。
[ Fedora 8 / Fedora 7 ]
[root@web ~]# vi /etc/aliases
# Person who should get root's mail root: [ ユーザーアカウント名 ]
メール転送の設定を反映する
[root@web ~]# newaliases
MTA サービス (Sendmail) を停止する
Fedora システムが採用している Sendmail とは別に Postfix をインストールするため、MTA サービス (Sendmail) を停止します。 また、Fedora システムの再起動後に MTA サービス (Sendmail) が起動しないようにするため、自動起動の設定を変更します。
[ Fedora 8 / Fedora 7 ]
MTA サービス (Sendmail) を停止する
[root@web ~]# /etc/rc.d/init.d/sendmail stop
sm-client を停止中: [ OK ] sendmail を停止中: [ OK ]
MTA サービス (Sendmail) の自動起動を解除する
[root@web ~]# chkconfig sendmail off
[root@web ~]# chkconfig --list sendmail
sendmail 0:off 1:off 2:off 3:off 4:off 5:off 6:off
MTA プログラムを設定する
Fedora システムが採用している Sendmail とは別に Postfix をインストールした場合には、利用する MTA プログラムを設定することができます。
[ Fedora 8 / Fedora 7 ]
[root@web ~]# alternatives --config mta
2 プログラムがあり 'mta' を提供します。 選択 コマンド ----------------------------------------------- *+ 1 /usr/sbin/sendmail.sendmail 2 /usr/sbin/sendmail.postfix Enter を押して現在の選択 [+] を保持するか、選択番号を入力します:MTA プログラムの番号を入力する
メールディレクトリの自動生成を設定する
MTA サービスである Postfix など、Maildir 形式に対応するサーバー機能パッケージを利用する場合には、メールアカウント作成時にメールディレクトリも同時に作成されるように設定しておきます。
[ Fedora 8 / Fedora 7 ]
メールディレクトリ (Maildir) を作成する
[root@web ~]# mkdir /etc/skel/Maildir/
メールディレクトリのアクセス権限を参照・書き込み・実行モード (所有者のみ) に変更する
[root@web ~]# chmod 700 /etc/skel/Maildir/